「2025年ダブル11全体動向レポート」－W11は史上最長の長期戦へ

2025年のダブル11が正式に幕を開け、例年より大幅に前倒しでスタートしました。京東（JD.com）と抖音（Douyin）は10月9日に同時にビッグセールを開始し、快手（Kuaishou）はさらに早く10月7日に先行予約を開始。小紅書（RED）や淘宝・天猫（Taobao/Tmall）も続々参戦し、今年のダブル11は史上最長の57日間に及ぶ長期戦へと突入しました。

当社は、各プラットフォームの戦略が従来の「短期集中型プロモーション」から「長期マラソン型運営」へ移行しつつあると捉えています。ダブル11を中秋節・国慶節の連休とシームレスに繋ぐことで、消費者はより柔軟に参加できるようになり、企業側も注文の集中による業務負担を軽減できるようになりました。これにより、ダブル11はより日常的で持続可能な商業イベントへと進化しています。

各プラットフォームの施策概要- シンプルな即時割引が主流トレンドに

小紅書（RED）：割引価格15％以上＋プラットフォーム補助金
従来の条件付き割引を廃止し、「15％以上のプラットフォーム割引」に統一。追加割引分をプラットフォームが全額負担することで、販売者のコスト負担も軽減。同時に「スタンプラリー」などのイベントも継続し、ユーザーの参加意欲を高めています。

抖音電商（Douyin）：57日間の長期運営
長期間にわたりプラットフォーム全体を巻き込んだセールイベントを展開。「プラットフォーム割引」と「単品値引き」の2種類の割引方法を採用し、クーポンも併用可能にすることで、よりお得で分かりやすい購買体験を提供しています。ライブ配信では人気KOLを起用した企画や全店舗参加型のイベント企画を実施。商品ページでのタイムセール活用することで購買意欲を促進しています。これらの取り組みにより、従来の「インタレスト型EC」から「全領域EC」への進化を実現しています。

淘宝天猫（Taobao/Tmall）：プラットフォーム割引がメイン施策
「プラットフォーム割引」が主要な割引方法として定着し、消費者は単品購入でも価格の割引を受けられるようになりました。まとめ買いの必要がなく、より気軽にお得な買い物が可能です。また、「プラットフォーム割引」は店舗独自の割引や複数店舗に跨る割引と併用できるため、消費者の購買判断の効率が大幅に向上しています。

京東（JD.com）：在庫販売モデルへの革新
予約販売を全面的に廃止し、すべての商品を即時購入可能な在庫販売に切り替えました。割引施策としては「プラットフォーム割引＋複数店舗に跨る割引」の2つを採用。複数店舗に跨る割引では、300元購入ごとに50元の割引が適用され、最大で4万元までの割引が可能です。さらに、プラットフォーム側では各カテゴリーに利益還元率を設定することで、価格競争力を維持しつつ、販売促進を図っています。

日辰グループの紹介 – ブランドの成長を支える、全工程サポート体制

2024年のダブル11期間中、日辰グループは16億7,000万元の売上を達成しました。続く2025年の618セールでは、売上は19億2,000万元を突破し、前年同期比23.9％の成長を実現しました。このように、日辰グループは厳しい市場環境下においても新たな成長戦略を確立し、着実に成果を上げています。

今後も日辰グループは各プラットフォームの動向を注視し、パートナーブランドに対し総合的マーケティング支援を提供し、この未曾有の長期間のダブル11商戦において、堅実かつ持続可能な成長を共に実現してまいります。